この記事は広島弁 Advent Calendar 2013 の13日目の記事です。
前日は、gnutar さんの「広島弁の敬語について」でした。

私は岐阜および愛知のあたりで生まれ育ち、結婚して広島に来ました。広島歴4年弱です。
今回は、県外出身者が子育てをしていて学んだ広島弁、について書いてみます。


タイタイ
幼児語で魚全般のことを指すようです。鯛も鯵もサンマもブリも、みんなタイタイ。せっかくなので、息子にもタイタイで覚えてもらいました。かわいくて好きです。

みず
人見知りのこと。スーパーなどで知らない人に話しかけられたときに子どもが泣くと「みずしようるんね〜」などと言われます。最初はなんのことかよくわかりませんでした。泣いてるってことかな〜と思っていたら違いました。

ジロジロ
お絵描きをするときの効果音を広島では「ジロジロ」と言うようです。えんぴつジロジロ、ボールペンでジロジロ。義母や子育て支援センターのスタッフの方が使われるのをよく耳にします。

こつ
ぶつかる、の意。息子がつかまり立ちと伝い歩きを始めたころから、夫の実家で聞くようになりました。特に息子の曾祖父が「こつど」「こつなよ」とよく言います。「ぶつかるぞ」「ぶつかるなよ」という意味だそうです。息子が成長し、あまり「こたなく」なったので最近は聞かなくなりました。

びっしゃこ
「びしょ濡れ」という意味のようです。息子は汗かきで、夏場は車のチャイルドシートにちょっと座るだけで、あっという間に汗びっしゃこでした。雨に降られると、服がびっしゃこになります。

せいたか
背伸びのこと。高いところにあるおもしろそうなものを赤ちゃんが「せいたか(背高)」して取る様子は、端から見ると微笑ましいものですが、親は「ぎょえーー」です。安全地帯が上へ上へ、どんどん狭くなって行きました。最近ようやく、むやみやたらとあれこれ触る時期が過ぎたみたいです。

さばく
子どもは「さばく」のが仕事みたいなもんですね。うちの息子も例外でなく、いつだって「おおさばき」です。子育てをしているうちに、いつの間にか覚えてしまった広島弁です。(散らかす、という意味)

びぃびぃ
汚い、特に不衛生でばっちい、という意味だそうです。この「びぃびぃ」は夫がよく使っています。(例 : 「風呂の水飲んだらびぃびぃよ〜」) 岐阜県民だった私は、子どものころ「ばばい」とか言っていたような気がします。


とまあ、挙げ始めるとキリがないくらい、あれこれ出てきました。

最近私は「○○しんちゃい(しなさい)」という表現が気に入っていて、ちょいちょい使ってみています。こんなふうに、今後も新しい語彙獲得を意識して、ときどき実践しながら過ごして行きたいです。

さて。
広島弁 Advent Calendar 2013、次は セムさんの記事です。 お楽しみに。

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